フェニーチェ歌劇場友の会
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■ツアー報告
「ヴェネツィア満喫8日間の旅」報告

フェニーチェ劇場友の会では、去る2010年9月、「ヴェネツィア満喫8日間の旅」を企画実施いたしました。以下、スケジュールに添ってご報告させていただきます。

■1日目
2010年9月23日(木)、7名が新東京国際空港を13:20発のアリタリアAZ785便で出発。ローマでの国内便乗継ぎをへて、ヴェネツィアのマルコポーロ空港を約1時間遅れで到着し、そのまま出迎えのミニバスでローマ広場へ。そこから水上タクシーに分乗して宿泊ホテルの「モナコ&グランドカナル」へは深夜に到着。今回は、旅行社主催旅行とせずに、すべて個人旅行のかたちでのご参加となり、アリタリア便以外でヴェネツィアにご到着の方々など友の会の2名も含め合計12名の参加となりました。

■2日目 
9月24日(金) 
ということで、実はすべての方のお顔合わせは、9:30からのフェニーチェ劇場内部のご案内が最初ということになりました。ヴェネツィア訪問数十回を数える友の会事務局長の栗林芳彦名古屋文理大学准教授が、劇場内部をご案内。その後9名の方がガイドさんの案内で市内観光に出発。12:30からホテルのレストランで、皆さん揃っての昼食会。お食事の後は、もう一度フェニーチェ劇場のショップによっていただいて、今回ご参加の特典(フェニーチェ劇場友の会シルバー会員に相当)として、お好きなDVD、CDを選んでいただきました。 15:00 からは栗林准教授によるヴェネツィア音楽散歩がスタートです。帰りはゴンドラでホテルまで乗り付けるつもりだったのですが、ゴンドラは地域が決まっており、約40分のゴンドラ遊覧の後に徒歩でホテルに帰着。夕食は、栗林さんおすすめのレストランコルテ・スコンタへ。初日から、すっかりヴェネツィアを堪能した一日となりました。

ヴェネツィア音楽散歩で栗林事務局長(中央)の解説に耳を傾ける参加者の皆さん。

■3日目
9月25日(土)終日自由行動の日。ただし「OP:ブレンタ川クルーズとヴィラめぐり」ご参加の方は9:00にスキアヴォーニ河岸から出発なので、ご一緒に8:30頃ホテルを出発しました。100人以上乗れるクルーザースタイルの船に、ドイツ人、アメリカ人、イタリア人などが混乗します。現地旅行社主催の“Il Burchiello”というツアーです。この船でブレンタ川を遡りブレンタ川両岸に今も残る16世紀頃から建てられた貴族のヴィラの中から3つを選んで見学するというもの。ラグーナを抜け、工業地帯を横目で見ながらブレンタ川下流へ。意外と狭い川幅で、田園風景の中にいくつかの水門を通って、まずは名高いアンドレア・パラーディオ設計のヴィラ・フォスカリは、とても別荘とは思えないほどの豪壮なもの。一部に現在もフォスカリ家の方がお住まいとか。その後、昼食はツアー名と同じレストランで食事。さらに船に戻り、ヴィラ・ヴァルマラーナ、ヴィラ・ピサーニの順で船から降りての見学。パドヴァに近いヴィラ・ピサーニはまさに宮殿といってもいいような佇まい。
そこからは、一路バスに乗ってローマ広場まで。前半ののんびりしたクルーズの距離は、バスで移動すると意外に近い距離だったことを実感します。帰りのヴァポレットに乗り込んだ時は、すっかり夕暮れのカナル・グランデでした。
終日付き添っていただいたガイドの方にお聞きすると、このクルーズに参加される日本人の方はほとんどいらっしゃらないとのこと。たまには、こういう旅もいいのではないかと思いました。

■4日目 
9月26日(日)この日は、15:30開演の『椿姫』鑑賞の日。各自で劇場まで来ていただくというかたちで、それまでは自由行動。といっても3時頃からホテルから揃って劇場へ。すべて1階平土間のお席をご用意しました。演目の『椿姫』は、フェニーチェ劇場で初演され、フェニーチェ再建時の柿落とし公演で上演されたのが、このロバート・カーセン演出のプロダクションでした。ヴィオレッタには、ロシアの若手ソプラノとして評価の高いエカテリーナ・サドニカヴァに、アルフレードは今年はメットにも招かれているという若手実力派のロベルト・デ・ビアジオ、そしてジェルモンには、『蝶々夫人』などで新国立劇場にも出演しているダヴィデ・ダミアーニが出演。指揮は、チョン・ミョン・フンに代わりステファノ・ラバーリアの担当でした。
オペラの興奮覚めやらない中で、お食事は劇場近くのアル・ジーリオをリザーブ。公演後にはご一緒にとお願いしていた合唱団の小澤美鈴さんとも合流。そして、今しがたアルフレード役で喝采を博したデ・ビアジオさんが奥様とともに私たちのテーブルに合流し、ご一緒にお食事という今夜の最大のサプライズ。小澤さんに通訳をお願いして、さまざまなご質問にも気軽に答えてくれるビアジオさんに、ご参加の皆さんは大盛り上がりでした。レストラン中のお客様の注目と同時に、垂涎の的となりました。彼ご持参の舞台写真に一人一人サインをして、帰りにはビアジオさんを中心に記念撮影。皆様大満足のご様子でした。

デ・ビアジオ氏を囲んで記念撮影。

■5日目 
9月27日(月)この日は終日自由行動ですが、すでにお帰りになった方を除いて全員の方がOP「マントヴァ・パドヴァ(スクロヴェーニ礼拝堂)観光」にご参加。ほぼ丸1日の行程ですが、あいにくの雨模様。まずは列車の旅もお楽しみいただこうとヴェローナ(世界遺産)までは、ユーロスターの1等車で移動。1時間ほど市内を散策して、そこからチャーターしたミニバスで出発。ただ到着したマントヴァ(世界遺産)ではほとんど時間がなく、わずかにリゴレットの家などをのぞいた程度で予約のレストランでのお食事となり、帰路はまたバスでマントヴァからパドヴァまでフルスピード。待っていたガイドさんに連れられてジョットーの壁画で有名なスクロヴェーニ礼拝堂(世界遺産)を見学した後、パドヴァ駅からユーロスター1等車でヴェネツィアに戻りました。

■6日目 
9月28日(火)早いもので、もうヴェネツィア最後の一日となりました。この日は OP『リゴレット』(開演19:00)鑑賞までは終日自由行動。皆様思い思いにお土産を求めてのショッピングやら、ヴェネツィアのまだ見ていない場所の探索やらでお過ごしになられた様子。夜は、先にお帰りになられた方以外は、全員で『リゴレット』を観劇。この公演では、とくに劇場に無理を言ってとってもらった関係上、お席は1階平土間と、なんとロイヤルボックスの2列目というように別れての配席でした。
『リゴレット』もまた1851年にフェニーチェ劇場で初演された名作オペラです。今回の上演では、いまやヴェルディ、ドニゼッティ作品には欠かせないミラノ・スカラ座でも常連の名バリトン、ロベルト・フロンターリがリゴレットを、これまた日本でも人気上昇中のソプラノ、デジーレ・ランカトーレがジルダを歌いました。マントヴァ公爵は、若手テノールのエリック・カトラーという布陣。指揮は日本でもおなじみのチョン・ミョン・フン。現代風のアッバード演出は賛否両論ですが、フロンターリをはじめとする充実した演奏ぶりには皆様もご満足のご様子でした。
終演後は、皆様とサンマルコ広場にいってまだ開いているカフェで、最後の乾杯を。

■7日目 
9月29日(水) いよいよヴェネツィアにもお別れです。各自でホテルをチェックアウトしてから、アリタリア便でご出発の方は、出迎えの水上タクシーで空港へ。
アリタリア便(AZ1472)でお帰りの方はヴェネツィア発11:15で、ローマでAZ784に乗り換え、一路東京へ。また、他の方々もさらに他都市に移動する方も含め、それぞれに便で旅立っていかれました。

■8日目 
9月30日(木)アリタリア便でのお帰りは、東京着10:20の予定でしたが、多少早めにお着きになったようです。

皆様、お疲れ様でした。

ヴェネツィアだけに6泊という、友の会としては今までになかった企画でしたが、幸い皆様からは、「一カ所だけなのでゆっくりできた」「さらに魅力を探求 したくなった」など、満足された旨のご意見もいただきました。すべて個人旅行扱いでの旅行ということなど、なにかと行き届かない点もあったとは思います が、多少なりともヴェネツィアの奥深い魅力の一部にふれていただいたのではないかと存じます。また、次回のフェニーチェ劇場友の会企画にご期待くださ い。


 

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